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2024年日本の広告費、3年連続で過去最高 電通が発表、ネットが5割に迫る

「日本の総広告費の推移」

 

 電通(東京都港区)はこのほど、日本の総広告費と、媒体業種別に推定した「2024年 日本の広告費」を発表、「総広告費は3年連続で過去最高を更新。インターネット広告費は増加し、総広告費の5割に迫る構成比となった」などとした。

 24年の総広告費は、通年で7兆6730億円(前年比104.9%)で、21年から4年連続で成長し、3年連続で過去最高を更新。世界的なイベント、インバウンド需要の高まりなどに支えられ「インターネット広告費」を中心に「マスコミ四媒体広告費」、「プロモーションメディア広告費」の三つ全てのカテゴリーが成長した。

 中でもインターネット広告費は、3兆6517億円(前年比109.6%)となり、前年より3187億円増加した。「SNS上の縦型動画広告をはじめ、コネクテッドTV(インターネットに接続されたテレビ受像機)などの動画広告需要が一層高まり、市場全体の拡大に寄与した」という。

 マスコミ四媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビメディア)広告費は、2兆3363億円(前年比100.9%)と、3年ぶりに前年を上回った。雑誌、ラジオ、テレビメディアが前年越えとなり寄与した。一方、新聞はパリ五輪・パラリンピックなどの大型スポーツ大会や各種イベントの開催があったにもかかわらず減少した。

 プロモーションメディア広告費は、1兆6850億円(前年比101.0%)。インバウンド需要などを背景に人流がコロナ禍前に戻ったことで「交通広告」や「屋外広告」「POP」が増加した。