長期保存食を製造販売する尾西食品(東京都港区)はこのほど、炊きたてごはんを急速乾燥させたアルファ米の新商品「尾西のレンジプラスシリーズ」を発売した。
およそ5年間保存可能な非常食でありながら「おいしさ」も追求したアルファ米。これまでの水かお湯を注ぐという調理法に加え、「尾西のレンジプラスシリーズ」では電子レンジを使えるようにした。
水かお湯を注ぐ場合はそれぞれ60分、15分待つところを、電子レンジの場合は水を入れて約3分加熱後3分蒸らして出来上がる。電子レンジを使うことで調理が簡単なうえ、ごはんのうまみ、香り、食感がアップ。災害時だけでなく普段から利用しやすいようになり、非常食が活用されずに廃棄されてしまう課題の解決も目指した。
「尾西のレンジプラスシリーズ」は、五目ごはん、ドライカレー、チキンライス、赤飯、山菜おこわの5品で展開。内容量(乾燥状態)は80グラム。水分を含んだ完成後の容量は170~210グラム。賞味期限は製造から5年6カ月。想定価格は山菜おこわが453円前後、それ以外は410円前後。全国大手スーパーや亀田製菓公式ネットショップなどで販売する。
2023年8月24日に東京都内で開いた尾西のレンジプラスシリーズ発表会には、尾西食品の古澤 紳一社長のほか、ゲストに本並健治・丸山桂里奈夫妻が登場。夫妻は新商品を電子レンジで調理し試食した。丸山さんは「こんな簡単に(調理)できるのに、普通の炊きたてのごはんみたいにおいしい」と述べた。本並さんは「アルファ米があれば便利で旅行やアウトドアなどでも持参しやすい」とコメントした。