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アイティフォーが従業員向け睡眠セミナーを初開催 睡眠へのアプローチで健康と作業効率アップを推進

 

 ITサービス企業のアイティフォー (東京)は、従業員の心身の健康増進を目指し、2025年度から睡眠に対する施策を開始している。その一環である睡眠習慣改善プログラム「SLEEP UPGRADE」の第1ステップとして、9月3日(水)に従業員向け睡眠セミナーを開催した。

 セミナーは、東京本社とオンラインのハイブリッド形式で開催。全従業員の75%以上を占める350人以上の従業員が参加した。睡眠の側面から健康問題にアプローチする東京大学医学部発のスタートアップであるACCELStars(福岡県久留米市)の協力のもと、参加者たちは、睡眠のメカニズムや質を左右する要素、睡眠習慣を整えるために押さえるべきポイント、実践的な睡眠改善策について学びを深めた。

 参加者からは、「セミナーで学んだ内容を実践し、改善していきたい」「寝る前にスマートフォンを見るのをやめようと思った」「自分の睡眠習慣が正しかったことが分かってよかった」「セミナーの話を家族にぜひ共有したい」などの声が寄せられた。会場だけでなくチャット欄にも多くの質問や感想が寄せられ、睡眠改善への関心の高さがうかがえたという。

 アイティフォーによると、睡眠は自己肯定感、病気のリスク、仕事の生産性にも影響することが科学的にも立証されており、プレゼンティーイズム(疾病就業)・アブセンティーイズム(心身不調による欠勤・早退)の改善への効果が高いと言われているという。同社では6月から、午後の生産性を高めるために、判断力・理解力・集中力の向上・作業効率アップなどに効果があるとされる“短時間の昼寝”「パワーナップ」を推奨。それに続き、睡眠習慣改善プログラム「SLEEP UPGRADE」を開始した。従業員一人一人が自身の睡眠を見直すきっかけを提供し、健やかに働ける環境を整備することで、企業全体の成長につなげたいという。

 今後は、「SLEEP UPGRADE」による睡眠改善施策のPDCAを回して定着・習慣化し、従業員が健康で力いっぱい働くことができる企業の実現を目指していくという。9月には、全従業員を対象とした睡眠実態把握と個別アドバイスを実施。プログラム参加後の変化を検証するため、10月ごろにアンケートを配信し、2026 年 1月ごろに全体の報告を行い、今後の取り組みに生かしていくとしている。