教育現場の問題は、自分自身が生徒だったころや、我が子が通っている時、もしくは学校に関わる仕事をしているのでもない限り、“自分事”として感じたり深く理解したりするのが難しいことも多く、意見するのも気が引ける。そういう意味でも、学校の“フェンスの内側”に外の風を入れるのはなかなか難しいように見える。そんな中で、大阪偕星学園高等学校は、エン株式会社(東京)が運営する採用支援サービス「ソーシャルインパクト採用プロジェクト」を通じて、教員免許不要の「校長」を公募する。
約1100人の生徒が通う大阪偕星学園高校は、2029年に創立100周年を迎える。数年前までは定員割れを起こすなど大きな岐路に立たされていたが、「おもろい、みになる、みちになる」という新たな教育方針を策定し、厳しい「制限と罰則」の方針を転換。生徒一人一人の「おもろい」を起点とした「生きる力」を育むための学校づくりを行なっているという。
その改革を加速させようと、運営体制のさらなる刷新を目指し、新たな教頭として現場からの信頼が厚い教員と外部から採用した人材の2人を登用。そして、初の試みとして校長の公募を行うことになった。学校現場での経験や教員免許は不問。教育への熱意やビジョンへの共感、組織を引っ張るリーダーシップ・マネジメントスキルを重視する。教員一人一人の情熱や専門性を最大限に引き出し、学校運営を「おもろく」変えていける人材を、教育関係者に限らず広く募るという。応募受付期間は2026年1月11日(日)まで。詳細は特設ページに掲載している。










