フルーツ生産販売大手ドール(Dole Japan、東京)の青木寛社長は3月10日、東京ビッグサイトで同日開幕の「FOODEX JAPAN2026」(第51回国際食品・飲料展、3月13日まで)の台湾パビリオンを訪れ、同パビリオン主催者として来日した台湾農業部の陳駿季(ちん・しゅんき)部長と意見交換し、パイナップルやバナナなど台湾産フルーツの日本での消費拡大にさらに力を入れる考えを示した。
台湾パビリオンは、台湾の食品企業194社が参加する194のブースで構成。台湾農業部ら中央官庁のほか、15の自治体、10の食品関連団体が協力して出展した。パイナップルなどのフルーツやタピオカ、コーヒー、お酒、お茶などの飲料類、スイーツや水産品、食肉加工品、冷凍食品、缶詰など多彩な台湾食品をアピールしている。
パイナップルやマンゴーなどの果実栽培が盛んな台湾南部・台南市の農業局ブースで、台湾農業部の陳部長を笑顔で出迎えたドールの青木社長は、固い握手をした後、陳部長と意見交換。青木社長が「ドールが昨年2025年に日本に輸入した台湾のパイナップルは約2千トンで、これは日本全体の台湾パイナップル輸入量のおよそ12%を占めています。台湾パインは芯まで食べられるので、日本の消費者にとても人気です。25年は台湾バナナの輸入も始め約400トン、日本に輸入しました」と伝えると、陳部長は顔をほころばせて「日本の消費者の皆さまに台湾産のフルーツをお届けいただいているドール様をはじめとした日本の関係企業の皆さまにはとても感謝しています」とお礼を述べ、今後も日本の消費者に評価される台湾果実の品質向上に政府として力を入れていく考えを示した。

さらに青木社長は「26年はこれまで以上に日本での台湾産フルーツの消費拡大に力を入れる」と意気込みを述べ、日本のデパートやスーパーなどの店頭で台湾産フルーツを振る舞う試食会の回数を「前年比で3割増やす」意向も示した。その試食会では、例えば台湾産フルーツの“おいしさ”を根拠となる成分の科学的分析を踏まえて、相性の良い食材と組み合わせて振る舞う「新たな台湾産フルーツの楽しみ方」も披露して消費拡大を図っていきたい、とした。

その新たな台湾産フルーツの楽しみ方の一例として、青木社長はパイナップルでハムを挟んだ試作メニューを紹介。用意した同メニューを陳部長に振る舞った。陳部長は「パイナップルの甘さとハムの塩味がほどよく調和して、両者はとても相性が良い。科学的な分析の成果ですね。このメニューは日本の消費者の皆さまにも好まれると思います。食事の際のデザートとして食べていただきたい」と述べ、最後に「おいしい」と日本語で“パイナップルハムサンド”の完成度の高さを強調した。

陳部長はこの日、台湾パビリオンで開かれた開幕イベントで「日本企業の皆さまのおかげで台湾農作物が日本市場に浸透しています。これからも日本をはじめとした多くの国に台湾農作物を輸出していきたい」とあいさつし、輸出拡大への取り組みを強化する考えを示した。









