洗練された洋食器や北欧家具にひかれつつも、いつの間にか手にしている和のもの。土地の気候や伝統に育まれたモノたちに感じる洗練には、異国のものとは違う「しっくり」くる落ち着きが感じられる。東京の代官山T-SITE GARDEN GALLERYでは、12月29日~2023年1月31日まで、日本の風土が生んだ逸品を紹介する「にっぽんの暮らし展2023」が開かれる。代官山 蔦屋書店(カルチュア・コンビニエンス・クラブ・東京)との連動企画。
期間中に開かれるイベントはたとえば、しゅろのたわしやほうき、伝統ある小石原焼や美濃焼の温かみある器、伊賀焼の土鍋、染付の愛らしい豆皿など、日常生活の大切な相棒になってくれそうな一生ものを取りそろえた「温故知新-日々のうつわと道具」(2023年1月3~11日)や、産地直送の白いちごやかんきつ類のほか、唐津焼の人気作陶家の食器など、ここでしか手に入らない商品を販売する「唐津の食と器」(1月14~15日)、匠たちによって守られてきた、日本の伝統の技を体感できる観光スポットを紹介する書籍や写真集を集めた『匠の技を旅する』ブックフェア(1月14~27日)など。新年の1月2日には、無料で茶道を楽しめる茶会もある。