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遠藤周作、生誕100周年記念のエッセイ集復刊 悩みを抱える人に向けた「生き方メッセージ」

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 『沈黙』や『海と毒薬』などで知られる作家、遠藤周作はこの3月27日で生誕100周年。これを記念して、『自分をどう愛するか』(税込み900円)と『自分づくり』(税込み935円)が新装版として復刊(青春出版社)された。人生や友情、死など、作家が語る「人の生きる道」を読みながら熟考できる。

遠藤周作
遠藤周作

 日本の精神風土とキリスト教の問題をテーマにした数々の名作を世に出し、「狐狸庵山人」を名乗りユーモア小説やエッセイでも人気を博した遠藤周作。復刊される2冊は、人生の問題や人間関係に悩みを抱える人に向けて書かれた「生き方メッセージ」だ。弱くてもいい、苦しみがあって当たり前だと優しく語りかける作家の温かい励ましは、読者に生きる勇気と希望を与えてくれる。1982、84年にベストセラーとなったエッセイ集。世紀が変わっても、悩める人への励ましは120%有効だ。