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盲導犬同伴者への乗車拒否なくせ タクシー運転手対象の研修を実施

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日本盲導犬協会神奈川訓練センター 「タクシーに乗車する盲導犬ユーザー」

 

 日本盲導犬協会神奈川訓練センター(横浜市)は、盲導犬同伴の障害者に対するタクシー乗車拒否の撲滅を目指し、タクシー業務の適正化を担う東京タクシーセンター(東京都江東区)と連携し、2023年7月25日にタクシー運転手対象の盲導犬利用者に対する接客研修を実施すると発表した。神奈川訓練センターの職員が研修講師を務める。

 盲導犬同伴の障害者に対するタクシー乗車拒否などを禁じる「身体障害者補助犬法」の制定から20年余りが経過した現在も、乗車拒否はなくなっていない。2022年に日本盲導犬協会に寄せられた施設などへの受け入れ拒否196件のうち、公共交通機関(タクシー)の乗車拒否は24件。東京都内では4件発生した。

 実演研修では、日本盲導犬協会神奈川訓練センターの職員3人(1人は盲導犬利用者)が盲導犬利用者に対する具体的な接客方法を示し、タクシー運転手参加の「接客模擬体験」を実施する。

 日本盲導犬協会神奈川訓練センターは「盲導犬ユーザーにとって、タクシーはなくてはならない交通手段。安心して利用できるようにするため、実演研修に参加する」としている。