今年12月に「古都奈良の文化財」が世界遺産登録25周年を迎えるのに当たり、奈良市観光協会は、秋口から来春までの約半年間、奈良の魅力を国内外に発信する記念事業を開催する。この夏は奈良の各所で、夏の夜を彩る幻想的な行事も展開される。
まずは、古都奈良の夜を明かりで幻想的に彩る夏恒例のイベント「第25回なら燈花会」、世界平和を祈る行事として毎年8月15日に催される「奈良大文字送り火」。そのほか、東大寺の大仏殿へ続く石畳に約2500の灯龍が並べられる「万灯供養会」、春日大社の境内3000基の灯篭に火をともす「中元万燈籠」、元興寺の堂内にある無数の石仏や石塔に灯明皿を供える「地蔵会万燈供養」、若草山山頂から夕景と夜景を望む「奈良若草山トワイライト」など。
また、夜の平城宮跡を光と明かりで彩る「平城京天平祭・夏2023 天平たなばた祭り」も8月18日(金)~20日(日)の16時~21時に、平城宮跡朱雀門ひろばで開催予定。七夕をテーマにした光の行列が、夏の夜の平城宮跡を幻想的に彩る。奈良の夏の風物詩である燈花会では、天の川に見立てたロウソクの明かりが朱雀門ひろばを照らす。夜市、かき氷祭り、ビアガーデンも登場する。