2024年の大河ドラマの主人公、紫式部。彼女が生きた平安時代については、優雅なイメージはあるけれど具体的なことはあまり知らない、という人が多いかもしれない。そこで紫式部の生涯と装束、源氏物語にまつわる衣食住を豊富なカラー写真とともに紹介した『写真でみる 紫式部の有職装束図鑑』(仙石宗久著、創元社・大阪市、税込み3520円)が発売された。
たとえば、十二単はどんな衣をどんな順番で重ねているのか。女性の装束だけでなく、『源氏物語』で光君が着ている装束や、子ども用の有職装束、紫式部(女房)の仕事着、日常着、夏の部屋着なども紹介されている。また、平安時代の公家たちが戯れた宮中の「遊び」の数々も解説、貴族の世界に一歩近づける一冊だ
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