SDGs

2027年をレジリエントな観光の国際年に 国連が全会一致で採択

 旅は楽しいし学びも多い。知らない場所、異なる文化を知り、ふだんは出会わない人々と言葉を交わすこともできる。コロナ禍の制限が終わって今や世界中で観光旅行は復活。もっとも環境問題をはじめ、オーバーツーリズムなどさまざまな問題も同時に“復活”している。2月末に米・ニューヨークで開催された国連総会では、2027年を「持続可能でレジリエントな観光の国際年」とする、ウズベキスタンが提案した決議が全会一致で採択された。

 決議の作成には80カ国以上の関係者が携わり、特に決議文の合意作業にはロシア、中国、アメリカ、トルコ、ドイツ、イギリス、EU、日本、韓国、エジプト、ブラジル、アルゼンチンの専門家が積極的に携わったという。昨年10月にサマルカンドで開催された「第25回UNWTO総会」で、ウズベキスタンのミルジヨーエフ大統領は、観光を持続可能なものとし、今の時代を取り巻く新たな問題と挑戦に柔軟に対応させていくことを訴えた。今回の決議の目的はその訴えに基づいたものだ。

「第25回UNWTO総会」が開催されたサマルカンド観光センター
「第25回UNWTO総会」が開催されたサマルカンド観光センター

 決議には、あらゆる文明の豊かな文化遺産を守り、平和と寛容を広げ、全民族の価値を敬う中で、観光が果たしている重要な役割に関してミルジヨーエフ大統領が提起した原則が盛り込まれている。環境と生物多様性の保護、大気汚染の改善のために特に「グリーンツーリズム」の発展に力点が置かれた。

 シルクロードのオアシスとして栄えてきたウズベキスタンを訪ねたいと思う旅人も多い。どの国でも、その美しさを損ねない“静かな”観光ができるように、一人一人が考えながら旅する時代になっている。