カルチャー

「幻の城、徳島城」 徳島城博物館で春の企画展開催

main

 今は姿を消してしまった城だが、残されたさまざまな資料でその姿を想像することはできる。蜂須賀家の居城として約300年にわたって阿波の政庁となってきた徳島城にスポットを当てた春の企画展、「幻の城 徳島城」が、徳島市立徳島城博物館で開催されている。6月16日まで。

 1586年築城で、長い間阿波の政庁であり続けた徳島城だが、明治時代に入って間もなく藩主家が城を去り、建物は姿を消してしまった。もっともかつての栄華を物語る品々は現在もなお受け継がれており、企画展では、徳島城にまつわるさまざまな資料や当時を物語る品々を集め、“幻の城”の姿を歴史の彼方からよみがえらせている。

 そもそもこの博物館は徳島城跡地に建設されており、江戸時代の御殿をイメージした書院造り風。常設展では、江戸時代末期の1857年に建造された国指定重要文化財の徳島藩御召(おめし)鯨船千山丸や、縮尺50分の1の徳島城御殿復元模型などが展示されている。入館料は一般300円、高校・大学生200円、中学生以下無料。休館日は、毎週月曜と6月4日(火)~7日(金)。

sub2