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“おでんのまち”、静岡市で日本最大級のおでんの祭典 約60店舗以上のご当地おでん屋台が集結

 静岡市役所前の「青葉シンボルロード」で2月28日(金)~3月2日(日)の3日間、約60店舗以上の静岡県内のおでんや全国のご当地おでんを一挙に楽しめる日本最大級のおでんの祭典「静岡おでん祭2025」が開催される。時間は、 2月28日(金)16時~21時、3月1日(土)10時~21時、3月2日(日)10時~18時。主催は静岡おでん祭実行委員会(静岡おでんの会・静岡商工会議所・静岡市ホテル旅館協同組合・静岡市まちづくり公社・公益財団法人するが企画観光局)。

 会場となる市役所前の「青葉シンボルロード」には、戦後約200台ものおでん屋台が軒を連ね、仕事帰りにおでん屋台で一杯を楽しむ姿が見られた。その後都市開発などによりおでん屋台は姿を消し、一部店舗は青葉おでん街などに移転して今も市民に親しまれている。その歴史を受けて今もにぎわう“静岡おでんの聖地”で、今年19回目の開催を迎える「静岡おでん祭2025」。静岡県内の飲食店54店舗、全国のご当地おでん10店舗と、過去最大数のご当地おでん店が出店する。

 「ファミリーおでんゾーン」「屋台おでんゾーン」「全国おでんゾーン」の3つのゾーンが出現。静岡ではかつて、駄菓子屋さんの静岡おでんがおやつにもなっていた。そんな静岡市民の思い出を体験できるような“駄菓子屋”系静岡おでんを「ファミリーおでんゾーン」で楽しめる。「屋台おでんゾーン」では、 “居酒屋系”静岡おでんの原点ともいえる、おでん屋台の立ち並ぶ風景を味わえる。「全国おでんゾーン」では、青森・金沢など全国10の地域から名物おでんと地酒が集まる。

 かつて静岡っ子たちが学校帰りに駄菓子屋で食べ、静岡の大人たちから現代の子どもたちにまで親しまれている静岡おでん。真っ黒スープに、黒はんぺんが入り、ダシ粉をかけて食べるのが特徴で、そのルーツは大正時代、当時廃棄処分されていた牛すじや、豚モツを、捨てずに煮込む材料としたことにはじまるといわれている。また、近くに焼津や由比など練り製品の産地があったことから、黒はんぺんなどの練り製品がおでんの具に使われるようになったという。