どんな分野でもひらめきはイノベーションの種だ。ひらめきが生まれる瞬間を客観的に学べるなら、その瞬間を自分のモノにすることも夢じゃない。『生物学史ひらめき図鑑 生命の謎に挑む科学者たち 50のイノベーション』(水野壮監修・ナツメ社、税込み1870円)が発売された。
医化学・毒性学の父であるパラケルスス、二名式命名法を確立したリンネ、最適な実験装置を自作したパスツール、炭疽菌の発見者コッホなど、生物学の歴史をたどりながら、生物学発展の転換となったさまざまな発明や発見を解説し、そのひらめきが生まれた瞬間を分類して本質を探るという内容。「組み合わせる」「視点を変える」「偶然をものにする」「突きつめる」というのがその分類。ひらめきの要素をビジネスや暮らしに応用して、現状を打破するきっかけにできるかもしれない。
巻末には「生物学史の偉人」年表や、地質年代における生物の歴史を掲載、生物学史を大づかみにすることもできる。
