
季節の果物は、スイーツ好きにとって旬を楽しめる素材の一つ。でもおうちレシピはちょっとマンネリで限界があるもの。菓子研究家・下園昌江さんの最新刊『果物を楽しむフランス菓子と保存食』(山と溪谷社、税込み2090円)が発売された。旬の果物をエレガントなスイーツに仕立てる方法が分かる。
あんずに洋梨、栗、いちじくなど、12種類の果物を使った保存食とお菓子のレシピは全部で41。その時季にしか出合えないみずみずしい旬を、目と舌でたっぷり味わうお菓子ができる。フレッシュなまま仕立てたり、加工してデザートのひと皿で楽しんだり、保存食として瓶詰めにしてお菓子に展開したり。
今回は「フランス人が好きな“果物”を感じるスイーツレシピ」をたくさん紹介している。春には「いちごのダックワーズ」、夏は「あんずのコンフィチュール&あんずのコンポート」といった保存食、秋は「いちじくの赤ワインコンポート&いちじくのコンフィチュール」、そして冬は「りんごの素朴なタルト」。これからの季節、栗は?という向きには、『栗しごとと栗のお菓子』(税込み1760円)というヒット本もある。作りたいお菓子がどんどん増えそうだ。