人生100年時代と言われる中、シニア層の健康寿命の延伸やQOL(生活の質)の向上は社会的な関心事。最近のシニアはどんなふうに音楽を楽しんでいるのだろうか。ヤマハ音楽振興会(東京)は、受講者数1万人を超える同会のシニア向けプログラム、「青春ポップス」の受講者を対象に、音楽の楽しみ方や習い事に関するアンケート調査を実施し、約2600人から回答を得た。回答者の平均年齢は68.2歳で、女性が約9割を占めている。
「青春ポップス」は、1960〜80年代を中心としたポップス、歌謡曲、フォークソングなど、青春時代の思い出の名曲を、オリジナル映像を見ながら歌って踊る、新しい楽しみ方。音楽経験は必要なく、カラオケ以上レッスン未満の感覚で、気軽に楽しむことができる。
プログラム継続の目的は、「歌ったり踊ったりすることが好き・楽しい」(69.2%)がトップで、音楽を通じた「気分転換・息抜き」(62.7%)が続いた。その他の回答からは、仲間との交流を求めアクティブな生活を送るシニア像が浮かび上がった。ふだん音楽を聴く方法を尋ねると、「YouTube等の動画サイト」が54.3%で最も多く、従来の「テレビの音楽番組」(49.5%)や「CD」(49.4%)、「ラジオ」(25.0%)を上回っている。
誰の楽曲を歌いたいかという質問では、「竹内まりや」(9.1%)がトップ。以下、「松任谷由実(荒井由実)」(8.0%)、「サザンオールスターズ」(7.7%)、「中島みゆき」(6.8%)、「グループサウンズ(ザ・タイガース、ザ・テンプターズなど)」(5.3%)、「山口百恵」(4.2%)、「松田聖子」(4.0%)、「オフコース」(3.7%)と続いている。










