カルチャー

ジェーン・オースティンの小説『ノーサンガー僧院』の最新訳 200年たっても色あせない人間ドラマを分かりやすい翻訳で

 名作といわれる文学作品でも、昔の翻訳だと読みにくいと感じることがある。時代背景がすでに“歴史”になっているのに加えて、日本語自体も少しずつ変わってきているからだろう。近代イギリス長編小説の頂点とうたわれるジェーン・オースティンの『ノーサンガー僧院』(パーカー敬子訳、あさ出版)が、最新訳で6月2日(火)に発売される。200年たっても色あせない人間ドラマを、分かりやすい翻訳で楽しめる。税込み2200円。

 オースティンは、イギリス・ハンプシャー生まれ。同小説は18~19世紀のイングランドの中流社会を舞台に、当時の女性の生活に焦点を当てて描いている。オースティンの作品のうちでも初期に執筆されたが、著者の没後に出版された。ゴシック小説の影響を受けた若い女性キャサリン・モーランドの成長物語で、文学に熱中する自身の姿を投影し、現実との違いを描いている。