全国の商業科目を履修する高校生を対象とする「第3回全国商業高校Webアプリコンテスト」が開催される。アシアル(東京)が主催。全国商業高等学校長協会の後援のもと、同協会加盟校の生徒が参加できる。
商業科での情報教育は、知識の習得だけでなく、より実践的かつ課題解決につながる内容に急速に変化している。一方で、情報教育の学習成果を学外に向けて発表する機会が極めて限定されているという課題があったという。そこで、「商業高校生が明日をちょっと良くする」というスローガンを掲げ、同コンテストを2023年から開催している。社会や身の回りの課題解決につながるWebアプリ制作を通じ、プログラミング技術にとどまらず、情報デザイン・プロジェクト進行・プレゼンテーションなどの能力を育成し、学習成果の発表の場を提供することを目的としている。
対象作品は、Web技術で制作したアプリケーション。審査は、プレゼンテーションを動画で行う。生徒の技術的な挑戦やデザイン、課題解決につながるアイデア、作品の実用性、プレゼンテーション力などを総合的に審査する。初めてプログラミングに挑戦するなど、技術力に自信のない生徒も参加できるオンラインでの「生徒向けイベント」も用意している。学校エントリーをした学校へイベントの案内をする。
参加希望校は、学校エントリー(受け付け中)をすることで、コンテストに参加できる。作品応募締め切りは12月4日(木)。個人でもチームでも参加できる。グランプリ・技術賞・デザイン賞・アイデア賞・実用賞・佳良賞のほか、企業賞・審査員特別賞・参加賞などを設ける予定。要項など詳細は公式サイトに掲載している。
第2回の開催では、全国から36校(271作品)の商業高校生519人が応募した。第2回の入賞作品については、Webページでプレゼン動画や作品を見ることができる。アンケートでは参加校の教師の97%が生徒に良い変化が見られたと回答。「生徒が自ら探究し、教員の予想以上の取り組みが見られた」など好評を得ているという。