映画『かがみの孤城』プレミアイベントが24日、東京都内で行われ、声優を務めた當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、梶裕貴、宮崎あおいと原恵一監督が登壇した。
本作は、辻村深月氏のベストセラー小説を劇場アニメ化。鏡の中にある不思議な城で、ある共通点を持った7人の中学生たちが、「どんな願いでもかなえてくれる秘密の鍵」を探す様子が描かれる。
千人以上の候補者の中から主人公の少女・こころ役に選ばれた當真は「最初は本当に驚きました。もともと原作が好きで、アニメも好き。そんな作品に声優として関わることができて本当にうれしく思います。決まったときはすぐにお母さんに連絡しました」と笑顔で語った。
サッカーが得意なリオン役の北村は「日本勝ちましたね! きっとリオンも昨日の勝利を喜んでいたと思います」とワールドカップの話題に触れながらあいさつ。
原監督から、休憩を取らずに収録に臨んでいたエピソードが紹介されると、「感情の振り幅があるので、この作品は途中で止まってはならないと思いまして。最後までやり切るまで、一度も座らず、そのままマイクとずっと闘いながら収録していました」と理由を明かした。
原監督が「4時間ぐらいかな。役者魂を感じました。ずっと立っていまして、高倉健さんみたいでした」と語ると、北村は「光栄です」と照れ笑いを浮かべた。
物語の鍵を握る喜多嶋先生役を演じた宮崎は、原監督と仕事をするのは3回目だという。「監督はすごく迷いのない演出をされる方。いつも的確に道を照らしてくれて、違うと必ず直してくれるし、(合っていれば)『それでいいんだよ』と背中を支えてくださる。今回もその迷いのなさに支えられ、楽しくお仕事させていただきました」と語った。
原監督は「最初に宮崎さんにアフレコに参加してもらったときも、半日の予定が2時間で終わっちゃった。文句の付けどころがないんです。今回も、理解度がとても高く、微妙な調整もすぐしてくれるので、予定より随分早く終わって、何だか『終わっちゃったよ』という敗北感を感じるぐらいでした」と明かした。
映画は12月23日から公開。