映画『ラーゲリより愛を込めて』大ヒット御礼舞台あいさつが21日、東京都内で行われ、出演者の二宮和也、松坂桃李、中島健人、桐谷健太が登壇した。
本作は、第2次世界大戦終結後を舞台に、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男(二宮)の壮絶な半生を描く。
撮影は約1年前に行われた。「過酷な撮影を乗り切るための原動力は何だった?」と問われた二宮は「やはり公開してお客さんに見ていただきたいという思いが、原動力になっていたんじゃないかな」とコメント。
続けて、松坂が「ストーブの前にみんなで集まって歓談していたことかな」と話すと、共演者らは「ずっとストーブの所にいたよね」と同意した。
松坂は「ストーブにいればみんなが集まって来ると思ったので。そうすると、寂しさを紛らわせられる。それは力になっていたと思う」と笑顔で明かした。
桐谷も「撮影中にバラックの中にいると、気持ちが役柄に寄っていって、絶望感に襲われたりする。俺としては、待ち時間にみんなでしゃべることで体温を上げていたし、笑うってこんなに体にいいんや、と知ることもできた」と回想。
「分からないけど、もしかしたら実際に抑留された人たちも、そうだったんじゃないかな。ずっと暗いままでなくて、笑って体温を上げたりしてたんじゃないかなと感じました」と語った。
イベントには、主題歌「Soranji」を担当したMrs. GREEN APPLEの大森元貴も登場した。
「曲のタイトルに込めた思い」を聞かれると、「一見、造語のようですが、日本語で『そらんじる』という言葉がありまして。書いてあるものを見なくても言えるように覚えるという意味。映画とすごくリンクした重要なものになっているので、そこにも注目して聞いてもらえたら」と話した。
大森は、アコースティックギターの弾き語りで「Soranji」を生披露。その歌声に聞き入った二宮は「この主題歌に出合えて良かった」と語り、松坂は「こんな透き通ったガラスのような歌声があるんだって…」と感動の面持ち。中島は「同世代で、音楽業界にこんな化け物がいるのかと思うぐらい、素晴らしい楽曲」とたたえた。