NHKは22日、2024年度前期連続テレビ小説の主演に、伊藤沙莉が決定したことを発表した。
タイトルは「虎に翼」。モデルは、日本初の女性弁護士・三淵嘉子(みぶち・よしこ)氏。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づく骨太なストーリーを追いながら、事件や裁判が見事に解決されていく爽快感を一緒に味わえるドラマとなっている。脚本は、吉田恵里香氏が手掛ける。
実在の人物である三淵氏をモデルとするが、激動の時代を生きた一人の女性弁護士とその仲間たちの波瀾(はらん)万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描く。
伊藤が演じるのは主人公・猪爪寅子。大正3年(1914)五黄(ごおう)の寅(とら)年に生まれ、寅子(ともこ)と名付けられる。
女学校の卒業を迎えた年、見合い結婚を勧める母親を振り切って、女性に法律を教える日本で唯一の学校への入学を決意。そこで出会った仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)し、やがて日本初の女性弁護士となる。
世間知らずで自信家のところもあるが、全てに全力の人。弁護士として、裁判官として、一歩ずつ成長していく。あだ名は“トラコ”。
22日、都内で行われた会見で伊藤は「主役に決まってすぐには信じがたく、徐々に実感してきています。たくさんの苦労とか努力とか、いろんなことと闘ってきた人だと思うので、強さもそうですが、弱さも含め、人間らしくその方を表現できたらいいなと思います」と意気込みを語った。