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値上げの勢い多少は鈍化? トマトショックの影響も

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 狭くなった世界では、戦争や為替の影響が即刻日常生活に影を落とす。ちょっと“値上げ疲れ”の昨今だが、帝国データバンク(東京)の「食品主要195社」価格改定動向調査によると、2月の食品値上げは1626品目と前年同月比で7割減、1千品目台で、2千品目を超える値上げが常態化していた前年中旬までの推移と比較しても大幅に少ない水準。値上げの勢いが多少鈍化しているといえそうだ。

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 2月の値上げは、パスタソースなどパウチ常温食品を中心とした「加工食品」(643品目)が全食品分野で最も多かった。調味料(545品目)は、削り節などのだし製品やケチャップなどトマト加工品が中心。酒類・飲料(166品目)も、トマトジュースなどトマト加工品で多く、世界的な猛暑による不作など“トマトショック”が影響したらしい。

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 短期的には「物流の2024年問題」に対応した物流費の大幅な上昇が見込まれ、3・4月にかけて局所的な値上げが加速するとみられている。特に4月は、1月末時点で2千品目に迫っており、昨年10月以来6カ月ぶりとなる3千品目に到達する可能性があるとのこと。人件費を理由とした値上げの割合も増えており、節約生活はまだまだ続きそうだ。

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