コロナの5類移行後初のお花見シーズンがやってくる。人出がもとに戻っているのはクリスマスやお正月でもすでに分かっているけれど、やはり桜鑑賞の旅をする人も増えるようだ。たとえばクラブツーリズム(東京)が発表した桜の最盛期、4月の国内ツアー予約状況は、前年同期比152.9%と大幅に増加しているという。
ちょっと面白いのは、この予約者数から集計した「2024年『桜の名所』 東・西人気ランキング」。これからお花見を計画している人の参考に。まず東日本編の1位に輝いたのが、長野県「高遠城址公園」。「天下第一の桜」とも称され、昨年園内の飲食制限が4年ぶりに解除されて、約11万人が訪れた人気のお花見スポットだ。2位は秋田県「角館の桜」、3位福島県「三春の滝桜」で、東日本は東北勢が上位を占めた。
西日本編の1位に輝いたのが、奈良県「吉野山」。下・中・上・奥千本と4つのエリアに分かれ、開花時期がずれることで約3週間にわたり約3万本の桜の花が楽しめる名所だ。予約者数は2位の2倍以上と大差をつけ、全国ランキングで見ても圧倒的な人気だそうだ。2位は「さくらの名所100選」にも選定されている兵庫県「姫路城」。日本三景の一つに数えられる名勝地、広島県「安芸の宮島」が3位にランクインした。いずれも開花時期が3月下旬ごろと早めだから、お花見の計画はお早めに。