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サイエンスを楽しく学ぼう 科学技術館でブルーバックスとのコラボ展

 夏休みは学びも楽しく。東京の科学技術館では、「誰でも読めるブルーバックス」をテーマとした特別展が7月26日~8月18日まで開かれる。YouTubeチャンネル「ほんタメ」とコラボした動画も公開される。

 講談社(東京)の科学新書レーベル「ブルーバックス」と、今年で開館60周年を迎えた科学技術館のコラボイベント。たとえば苦手意識を持つ人も多い算数・数学に関する展示の一つが、計算のテクニック。学校で習うやり方でも解けるけれど時間がかかる、という計算が、たった3秒で解けるかもしれない。ブルーバックスのベストセラー『計算力を強くする 完全版』(鍵本聡著)を元にした展示だ。

 『カラー図説 生命の大進化40億年史 古生代編』(土屋健著、群馬県立自然史博物館監修)を元にしたのは、長年、逆さまだと誤解されていた古生物に関する展示。「ハルキゲニア」という絶滅生物の存在が1977年に初めて発表された時は、上下も前後も逆さまの、トゲのような脚と膨らんだ頭部をもつ生きものだと思われていたが、トゲのような脚はじつは「トゲそのもの」で、上下が逆さまだったことが明らかになった。2015年には小さいほうの体の端に眼や口も確認され、前後まで逆さまだったことが分かったのだそうだ。

 特別展「科学の本『ブルーバックス』を親子で楽しもう!」は、科学技術館 5階C室特設会場で。料金は無料(科学技術館への入館料は必要)。