10月27日に行われた「第50回衆議院議員総選挙」に合わせ、こどもの職業・社会体験施設「キッザニア」(KCJ GROUP・東京)でも選挙が行われた。キッザニア東京(東京都江東区)、キッザニア甲子園(兵庫県西宮市)、キッザニア福岡(福岡県福岡市)では、こども達が比例代表方式で実在の政党に投票する「キッザニア模擬選挙」を10月24日から10月27日まで開催した。
「キッザニア東京」「キッザニア甲子園」では、2012年から国政選挙の時期に合わせて「キッザニア模擬選挙」を開催sしており、今回で9回目。「キッザニア福岡」では今回が初開催だった。
今回の「キッザニア模擬選挙」では、キッザニア東京、キッザニア甲子園、キッザニア福岡の施設内にそれぞれ投票所を設け、総選挙公示時に存在する政党のポスターや主なマニフェスト、重点政策などを掲示。自治体でも実際に使用している投票箱などを使用して、子どもたちはリアルの投票とほぼ同じ方法で投票した。投票開始前には実際の選挙と同様に、最初の投票者に施錠されていない投票箱の中を見せ、何も入っていないことを確認する「ゼロ票確認」も行ったという。
現実の18歳以上が行う投票とまったく同じ方法で、国会や政党など政治に関わる事柄を学びつつ、記載台で比例代表方式で政党名を記入。その後、一人ずつ投票箱に投票用紙を投函した。投票を体験した子どもたちからは「緊張したけど、実際にやってみたら楽しいのがわかった」「選挙があるときは投票に行きたいと思う。自分の住んでいる国がよくなるとうれしい」などの声が聞かれた。
投票体験をした子どもたち(3~15歳)を対象に「選挙のことをもっと知りたい」「大人になって実際の選挙に行きたい」「リーダーになりたい」の3項目の中から最も共感する選択肢に1人1枚シールを貼る任意のアンケートを取ったところ、「大人になって実際の選挙に行きたい」の回答が46.7%でトップだった。投票できる年齢下限が18歳に引き下げられただけに、子どものうちから実際の投票について学ぶことは、良い企画といえそうだ。