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「山頂でのご来光にはこだわらない」もありかも 渋滞を回避する富士登山ツアーの募集がスタート

 一般的な富士登山ツアーでは、多くの登山者が深夜に山小屋を出発し、山頂でのご来光を目指して行列を作る。一方で、「夜間の大渋滞が苦痛だった」「寝不足で高山病になり、登頂を断念した」という声もあるという。そこで、あえて山小屋での仮眠時間を長く確保することで、登山渋滞を避け、ゆとりある登山を提案するのが、往復新幹線付きでJR東海・三島駅集合のプラン「登山渋滞を回避する富士登山ツアー」(ビーウェーブ・大阪市)。このほど、参加募集が始まった。

 1つ目のプランは、1泊2日で富士吉田口山頂を目指す「本八合目ご来光&富士山登頂ツアー」。登山渋滞を回避し、本八合目付近でご来光を望む。山小屋での仮眠時間が長いため、初心者にもおすすめ。出発日は、7月5日(土)・8月1日(金)・8月18日(月)・8月24日(日)。集合場所・時間は、三島駅北口・ロータリー前に10時20分。旅行代金は、出発場所により異なり、三島発5万3200円から。

 2つ目は、2泊3日で日本最高峰3776mを目指す「ゆったり行程の富士登山ツアー」。山小屋に2泊することで体への負担を軽減し、登頂率をUPさせる。2回のご来光チャンスとお鉢めぐりも楽しめる富士山を満喫できるコース。出発日は、7月9日(水)・8月11日(月・祝)・8月15日(金)・8月26日(火)。集合場所・時間は三島駅北口・ロータリー前に10時20分。旅行代金は、三島発が7万7800円から。

 1泊2日ツアーは本八合目付近でのご来光を、2泊3日ツアーは2回のご来光チャンスがある(七合目の山小屋付近・八合目の山小屋付近)。富士山頂から見るご来光は格別だが、吉田口ルートなら登山道のどこからでも、頂上と同じくらい美しいご来光を楽しめるという。

 いずれも最少催行人員は12人で、出発地は東海道新幹線の三島駅。東は盛岡駅、西は広島駅まで、当日出発で間に合う出発時間を設定しているので、同じグループで異なる場所に住む仲間でも、同じ行程でツアーに参加できる。五合目までは専用バスで移動する。出発前日にいつもの布団で寝られるのも、体調を整えて出発するために重要なポイントだ。詳細、予約はホームページから。