
長期化する物価高。主食のお米までお財布をいじめるようになると、日常生活は節約の連続だ。「物価高時代の節約に関する意識調査」(メルカリ・東京)によると、7割の人が節約疲れを感じていて、103万円の壁撤廃の影響などもあり、支出減だけでなく副収入を増やすなどして家計対策を行おうとする“脱節約”にシフトしつつあると分析されている。
18〜59歳の600人を対象に、8月5~7日に調査を実施。長引く物価高を受け、1年前と比較して節約を強化したという人が36%にのぼった一方で、「節約の終わりが見えない」「常に価格を気にしている」など、65%は「節約疲れ」を実感している。そこで家計対策として、節約頼みではなく「収入を増やす」選択肢を持ちたいという人が7割に上った。3人に1人が収入を増やすことに重きをおく「脱・節約」傾向だ。57%の人が、過去に「年収の壁」によって働く時間を減らした経験があったが、うち4割の人が「働く時間を増やしたい」と回答。制度の見直しを受けて意識に変化が生まれているようだ。
副収入源に求める条件としては、「自分の好きなタイミング・都合の良い時間で働ける」(50%)「1日数時間など、短い時間だけでも働ける」(49%)などが多く、“スキマバイト”が副収入源として有効と考える人が6割にのぼった。