今年は勝海舟の生誕200年。世界的な奇跡ともいえる江戸無血開城を成し遂げ、大規模な内戦を阻止した人物の生涯を可視化するバスツアー、「勝海舟生涯探訪モニターツアー」(大田観光協会・東京)が、8月24日と9月28日に実施される。墨田区、台東区、港区、大田区の史跡を、4区の協力、解説を得ながら巡るツアーだ。
まずは生誕の地、墨田区。1823年、本所亀沢の父小吉の実家である男谷家に生まれた海舟。両国の地をさまざまなエピソードを交えた現地ガイド付きで巡る。そして激動の地、台東区・上野公園。痛恨の出来事だった上野戦争や、西郷隆盛の名誉回復に努め、像建立に至る苦心について知る。港区では勝海舟邸跡へ。77歳で亡くなるまで27年間住んだ屋敷のあった場所だ。発掘調査で出土した陶器類や石碑を見ながら、専門家の説明を聞く。
大田区の池上本門寺奥庭・松濤園には、西郷隆盛と勝海舟の会見の碑がある。1868年にこの庭のあずまやで江戸城明け渡しに関する会見をしたと伝えられている。勝海舟記念館で生誕200年記念特別展も見学できる。税込み9800円。