厳しい残暑が続く東京の一角に、タヒチからの爽やかな風が吹き渡った。
8月28日、東京・丸の内 丸ビル マルキューブで、タヒチの魅力をPRするイベント「TeMana of Tahiti 2018~タヒチが誇る 天からの贈り物~」が行われ、タヒチから来日した豪華ゲストをひと目見ようとたくさんの人が集まった。今回、このイベントのために特別に来日したのは、フランス領ポリネシア自治大統領エドワード・フリッチ氏と“ミスタヒチ 2018”グランプリを獲得したヴァイマラマ・シャべスさんら。イベントを主催したのは、モリンダ ジャパン 合同会社(東京)をはじめとする企業・団体から構成されるTeMana of Tahiti 2018実行委員会だ。
「イアオラナ!(こんにちは!)」とタヒチ語で登場したフリッチ自治大統領は、続けて「皆さんとここに集うことができて大きな喜びです。フランス領ポリネシア、そしてタヒチの人々を代表して、愛と感謝をお持ちいたしました。また、我々に東京に来るチャンスを与えてくれたモリンダ社にも心から感謝します」とあいさつした。
ミスタヒチ2018のシャべスさんも「皆さんとこの素晴らしい時を過ごすことができてうれしく思います。ミスタヒチになれたことは驚きで、その過程は私にとってまるで大きな冒険でした。ミスタヒチになれたことによって、モリンダ社のグローバルスポークスパーソンとしてここへ来ることもでき、本当に感謝しています」と笑顔で語る。
シャべスさんは2018年、モリンダ社の主要ブランド「タヒチアンノニ」と「テマナ」のグローバルスポークスパーソンに就任し、世界に製品の魅力を伝えていくという。「タヒチアンノニ ジュース」は健康飲料としてすでに世界中で多くの人に愛されているが、「テマナ」もスキンケア製品やコスメ製品としていま注目のブランドだ。これらの製品に共通する重要なポイントは「ノニ」という植物の果実や種子、葉を使用しているということ。ノニは、熱帯・亜熱帯やアジアなどに広く植生しており、たんぱく質、ミネラル、ビタミンなどの栄養素を豊富に含むため、別名「ハーブの女王」とも称されるスーパーフルーツである。
トークセッションの合い間に「タヒチアンノニ ジュース」で乾杯した二人は、それぞれにノニの魅力をアピールした。
「私は毎朝、ノニジュースを飲んでいます。なぜなら肌にもいいし健康にもいいからです。ノニジュースを飲んでハッピーになることは私にとって大切なことです」とコメントしたのはシャべスさん。「世界中にノニが広がるということはタヒチの文化が広がること。それに自分も貢献できることはうれしいことです。天からの贈り物を世界中でシェアしていきたいですね」とも語ってくれた。
フリッチ自治大統領は、「この味はマジック! 実は味付けをしないノニジュースは飲みにくいもの。健康にはいいんですがね。でも、モリンダ社のおかげでそれがおいしく飲めるのですから魔法です。ほら、私は1分前よりパワフルになりましたよ」とおどけてみせる。「タヒチアンノニ ジュース」は栄養豊富なノニを、グレープとブルーベリーの果実とブレンドした100%ミックスジュースに仕上げている。
続いて、台湾を拠点に活躍する女優・モデルのジャッキー・リーさんが登場。彼女はモリンダ社の高級スキンケア製品「テマナ ノニ ブライトニング」のグローバルスポークスパーソンで、素晴らしいスタイルの持ち主だ。
「テマナはタヒチの言葉で『力』や『天からの贈り物』という意味があります。そしてブライトニング・シリーズのすべての製品にはノニの果実・葉・種子という3つのエレメントをぜいたくに配合しています」
さらに、「私はこの製品を使い始めて2年になりますが、今ほど肌がスムーズな時期はありません。今までみなさんがお使いになったスキンケア製品とは比べ物にならないと保証します」とその魅力を力強く語ってくれた。
シリーズの中で一番のお気に入りを聞かれると、「だんぜん(美容液の)セラム」と即答。「朝、昼、晩、出かける時も飛行機の中でも必ずこれを使います」と明るく笑った。
今回のイベントで印象的だったのは、ユーモアたっぷりのフリッチ自治大統領が、単にタヒチの美や健康をPRするだけでなく、日本人への感謝とお願いを何度も真剣に訴えたことだ。
「20年前、モリンダ社がタヒチにやって来た当初はモリンダ社が語るようなビジネスができるとは誰も信じていませんでした。でも、モリンダ社はリスクを取ってその仕事を始めました。そしていま、我々はモリンダ社と強いつながりがあります。
モリンダ社は最初のパートナーで、ポリネシアの人々のためにたくさん働いてくれています。ノニという奇跡の果物を紹介するために働いてくださっています。タヒチの農家の人々、また農産業ということを考えたときにノニがいま代表的なものとなっています。各諸島に住んでいる人々にとってモリンダ社の事業が大きな生活の糧になっています。皆さんは私たちの国民を幸せにしてくださっています」
「お集まりの方々がノニとタヒチについて理解して下さることを願っています。タヒチの人々の利益のためにも、日本の方々がもっともっとノニを使っていただければと思います。2008年~2015年にかけて、太平洋諸国はたいへんな苦境を迎えました。タヒチの人々もその期間に経済的な苦境に立たされて仕事を失いました。仕事を失ったほとんどの人が農業に就きました。世界中で、とりわけ市場の大きな日本でノニ関連製品を使っていただきたい。それは経済的な利益以上にタヒチの農業従事者にとって連帯を示してくださることになるのです。ですからこのイベントは非常に重要なのです」
トークセッションの前と後には、総勢約30名にも及ぶタヒチアンダンサーチーム「O TAHITI E(オ・タヒチ・エ)」が登場し、フラダンスの原型といわれるタヒチアンダンスを2度も披露。民族楽器の奏でる勇壮なリズムに乗って、男性はワイルドに、女性は優美に、情熱的な踊りを繰り広げ会場を沸かせた。自治大統領の真剣さが伝わっていたのか、それは決しておざなりではなく、丁寧で心のこもった踊りだった。海外から訪れた彼らに「おもてなし」されたような気がした瞬間、丸の内に爽やかな風が通り過ぎて行った。