食品の値上げラッシュや物価高騰が続き、お財布と相談する機会が増えてきた。節約レシピを求めてSNSやネットの海をさまよう中で最近見かけるようになった「アルモンデ」という言葉。意味はそのまま、食品を新しく買い足さず、冷蔵庫やストックに“あるもので”工夫して作る料理のことだ。料理SNS「スナップディッシュ」を運営するヴァズ(東京都武蔵野市)はアルモンデ料理について調査。登録ユーザー254人から回答を得た(調査期間:2022年12月14日~19日)。
まず「節約について意識しているか」と聞くと約9割が「意識している」と回答。値上げラッシュが本格化する1年前と比較して、77%が節約を意識する頻度が「増えた」と答えた。普段の生活にも、食品の値上げは大きく影を落としているようだ。節約のために家にあるもので調理をしたことがあるかという質問にはなんと約93%が「ある」と回答。「アルモンデ」を実施したことのある人はやはり多いようだ。またその頻度を尋ねたところ、「週1回以上」が約7割、約3割は「ほぼ毎日」と回答。日々のやりくりを意識する人が増えたことで節約できるレシピは積極的に活用されているのがうかがえる。
買い物の仕方を見ると、「一度にたくさん買ってストックする」(約45%)人が「こまめに買い足す」(約25%)人より多かった。買った食材の保存方法は「冷蔵保存」(約36%)と「冷凍保存」(約36%)がほぼ同率。普段多めに買い置いているのであれば、冷凍保存が確かに便利だろう。
「アルモンデ」料理によく使う食材について、トップは保存がきき普段から常備している人も多い「根菜類(大根、ニンジン、タマネギなど)」、次いで「葉物野菜(キャベツ、白菜、小松菜など)」、「その他野菜(もやし、ネギ、ピーマンなど)」、「肉類」が続いた。アルモンデ料理の工夫を聞くと「レシピに記載された食材や調味料がなくても、似たようなもので代用したり、なしで作ったりする」「大根の皮できんぴら、ガーリック炒め。レタスやキャベツの外葉でペペロンチーノ風。ブロッコリーの茎の炒め物など捨てずに使う」「味付けを変えると飽きずにおいしく食べられる」などの声が寄せられた。