ネット上で毎日のように見かけるみんなの料理写真。それらを元に今年のおうち料理のトレンドを解析した「今年の食卓2022」(ヴァズ・東京)によると、2022年は「お米リバイバル」と「アルモンデ」がキーワードだったようだ。
料理SNS「スナップディッシュ」上の100万枚を超えるユーザーの食卓投稿の中から、今年を象徴する食卓投稿を編集部が選出した。食品の値上げラッシュや輸入肉の高騰など、お財布事情が厳しかった今年は、食卓でさまざまな「食の見直し」が起こった。物価高でも、食べないわけにはいかない。そこで何かを我慢するのではなく、あるものの新たな価値を再発見しその情報交換をシェアして楽しんだ人が多かったという。
その一つが、小麦などの穀物も値上がりする中で、価格が安定しているお米の価値を再発見。お米そのものや、米粉を使ったパンやスイーツ、米粉を衣にした魚のムニエルなどが増え、カリッとした仕上がりや、もちっとした食感などが注目された。
一方、投稿数が顕著に増えたのが「アルモンデ」。新たに食材を買って料理をするのではなく、その日「あるもので」工夫して作る料理のことだ。「うどんスープでほっこり煮物」や、「厚揚げとトマトとゆで卵のピザ」、韓国のアルモンデ料理「ジョン」など、節約志向と韓国料理ブームの相乗効果で生まれたレシピもあった。