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「三千円の使いかた」結婚や子育ての“費用対効果”を考える 「育児はお得、コスパがいいと思える社会になればいいのかな」

 葵わかなが主演するドラマ「三千円の使いかた」(東海テレビ・フジテレビ系)の第5話が、4日に放送された。

 本作の原作は、原田ひ香氏の同名小説。家族3世代、4人の女性が、金と人生の悩みと向き合い、たくましく乗り越えていくホーム“マネー”ドラマ。(※以下、ネタバレあり)

 ホームセンターで琴子(中尾ミエ)と知り合い、“庭友(にわとも)”として仲良くなった安生(橋本淳)。

 40歳手前となった今も、日雇いのアルバイトで稼ぎ、貯金ができると放浪の旅へ出る安生は、年収は100万円程度だが、自由な生活を満喫している。

 そんな安生は「子どもが欲しい」と願う恋人のきなり(高田里穂)をうまくはぐらかしていたが、ある日、安生の下を得体の知れない若い女性が訪ねて来る。これまでの生活を揺るがす安生の大ピンチに、美帆(葵)はある行動を取る。

 今回は、安生が、結婚や子育ては、金も手間も掛かることであり、「子どもなんて手間を掛けて育てたところで、真っすぐ育つかどうか分からない」と、結婚や子育てについての「費用対効果(=コストパフォーマンス)」を気にしていることを告白。そんな安生のことを、琴子が説教したり、激励する様子が描かれた。

 放送終了後、SNS上には、「費用対効果のやりとりで、琴子さんがキレた場面はスカッとした。確かに育児は大変だけど、それ以上に得られるものがある」「おばあちゃん、よく言ってやった。安生の費用対効果の考え方も分かる気がするけど、いい大人が自分勝手に生きるために使う言葉ではない」「子どもは未来の納税者。育児はお得、コスパがいいと思える社会になればいいのかな」といった声が寄せられた。

 また、このほか、「1日100円貯金の次は、365日貯金が出てきた。面白そうだから、今日から始めよう」「貯金の方法だけでなく、人生についても学べるドラマ。お金とは何たるかを、また考えさせられた」といった感想も投稿された。

「三千円の使いかた」(C)東海テレビ