プーチン露大統領がウクライナ侵攻を始めてから2月24日で丸1年となる。
そんな戦争指導者プーチンの“正体”を垣間見ることができるかもしれないドキュメンタリー映画『プーチンより愛を込めて』が4月21日(金)から池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかにて緊急公開される。
プーチンの大統領選挙PR用の撮影を依頼されたヴィタリー・マンスキー監督は、引退宣言したエリツィンの指名を受けて1999年12月31日、プーチンが大統領代行に就任してからの1年間を追った貴重な映像を編集して1本のドキュメンタリーとして完成させた。
エリツィンは自身の後継者として20人の候補者からプーチンを選んだが、やがて自分が利用されていることに気が付き、丸1年後の自宅でのインタビューでは、エリツィンはプーチンのことを「赤」と断言するまでになる!
今作品はカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。
1991年にソビエト連邦が崩壊した後の新生ロシアの初代大統領だったエリツィンは2000年に辞任し、後任にはプーチンが就いた。プーチンは国家による統制を強化、欧米諸国との関係が悪化する。エリツィンはプーチンの方針が気に入らなかった。そして。モスクワ郊外での“監視下”ともいわれた引退生活に孤独を感じていたとされる。
プーチンはソ蓮の崩壊は20世紀の“地政学的悲劇”だとし、祖国ソ連への郷愁を募らせていたという。「ソ連を崩壊させた男」エリツィンに対する悪感情は想像に難くない。