舞台で優れた業績を示した人などに授与される「第48回 菊田一夫演劇賞」授賞式が7日、東京都内で行われ、受賞者の天海祐希が出席した。
天海は「広島ジャンゴ2022」の山本/ジャンゴ役、「薔薇とサムライ2‐海賊女王の帰還」のアンヌ役の演技で受賞した。
黒のスーツ姿で登場した天海は「『菊田一夫演劇賞』という素晴らしい賞を頂くことができて本当はものすごく驚いていますし、とても恐縮しています」とあいさつした。
両舞台に関わったスタッフ、キャストに丁寧に感謝を述べるとともに、「劇場に足を運んでくださった、たくさんの皆さま、いろいろと難しい時期ではありましたけれども、足をお運びくださったことに心から感謝しております」とスピーチした。
また、「演劇は生もの。生の人間が演じ、生の人間が客席で見てくださるものになります。大変な時期もございましたし、何もできない自分に対して絶望感を感じることももちろんありました。しかし人間の可能生、そして舞台の可能性をたくさん感じることができ、そこに希望を持って千秋楽まで走ることができました」と語った。
そして、「自分もまだまだ精進していきたいと思っておりますし、これからもたくさんの方々に楽しんでいただける舞台を作っていけたらと思います」と言葉を続けた。
また、坂本昌行も、舞台「THE BOY FROM OZ」のピーター・アレン役、「凍えるFROZEN」のラルフ役が評価され、同賞を受賞した。
授賞式はスケジュールの都合で欠席したが、「とても名誉ある賞を頂き、喜びと驚きで胸がいっぱいです。(事務所の)大先輩の東山紀之さんから頂いた『頑張っていれば、人は必ず見てくれている』という言葉を胸に作品作りをしてきました。まさに今、現実となりました。この賞に恥じぬよう、これからもお客さまによりよい作品をお届けできるよう、まい進して参ります」とメッセージを寄せた。