サウナからインテリア、絵本に至るまで、北欧文化は身近にたくさんあるけれど、じっくり旅したことはあまりない、という人が多い。北欧の魅力がたっぷり詰まった旅エッセイ『待ちあわせは北欧で』(森百合子著、大和書房、税込み924円)が4月12日に発売される。文章を追いながら、旅した気分になれそうだ。
北欧を旅して20年という著者。今では家族のようにつきあう友人たちとのエピソードをはじめ、人との出会いによって広がっていく旅。ひょんなことからフィヨルドを目指して夕方登山に挑戦し、クリスマスには本気のおもてなしに驚き、柴犬との出会いに思いがけずほろり。北欧ならではの庭文化や子どもたちの放課後をのぞき見て、憧れのデザイナーとベリーパイを食べて気炎をあげる。フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、アイスランド、エストニアをめぐり、ますますディープな北欧の旅へいざなわれる一冊だ。

ライター、エッセイスト。北欧のガイドブックや旅エッセイ、インテリアやライフスタイルを中心に執筆