カルチャー

「スポーツビジネス最前線」著者山本佳司氏がスポーツビジネスに取り組む2社と対談

 近年、スポーツビジネスに参画する企業が増えている。その企業や経営者は、スポーツビジネスを活用することで既存事業を成長させる狙いがあるという。

 スポーツビジネスに取り組む企業の事例を取材した「スポーツビジネス最前線(竹書房)」が2023年5月に発売された。著書の山本佳司氏は発売を機に、本書でも紹介している株式会社MIXIとパナソニック スポーツ株式会社と対談を行い、日本におけるスポーツ業界が抱える課題や、今後スポーツビジネスに参入する企業へのアドバイスなどを聞いた。

 

スポーツビジネスの可能性

 そうした中で、スポーツビジネスには前述のような多くの産業やビジネスにとって、これまでのノウハウや製品・サービスを活用可能な領域であり、引いては事業連携や製品開発、データ収集、エンゲージメントやエンパワーメントといった多くの要素で可能性を秘める領域である。また、スポーツそのものが本来エンターテイメントであり、他産業にはない特性である”地域性”や”コミュニティ”という側面も併せ持つ。スポーツビジネスの主な要素には、すべて”人間”が介在する点も、近年AIやロボット化されてゆく産業が増えてゆく傾向に対する違いと言える。こうした特性を持つ産業は多くはない。

 

”スポーツビジネスの活用”に関する初の書籍

 これまでもスポーツビジネスの書籍は存在してきたが、その多くがアスリートや特定の競技における運営、または市場規模等に関するものであった。

 本書のユニークさは、テクノロジー、電器・電子や人材、金融、IT、ヘルスケア、建築設計など、スポーツビジネス以外の本業(コアビジネス)を持つ多種多様な企業が「いかにしてスポーツビジネスを活用しているのか」に触れ、国内外の企業経営者やビジネスオーナー当事者が直接登場している点にある。

 

 欧州プライベートバンク、欧州コンサルティングファーム等での経歴を持つ著書の山本佳司氏は、潜在投資家・経営者へのスポーツビジネスそのものへの理解の促進、その世界の広さと可能性の大きさを伝達し、新たなビジネス機会創出の示唆を与えることが本書の最も大きな目的であると語る。

 

スポーツビジネス最前線:https://onl.bz/KGLuTKE