割れてしまった食器を自分なりの好みで再生させるため、金継ぎを学ぶ人が増えている。こういう芸術的な再生方法には漆で継ぐ、という方法もある。和歌山の根来(ねごろ)に伝わる「根来塗り」という朱と黒の漆を掛け合わせた伝統の技法を用い、破壊された器を漆で継ぐ「根來継ぎ」。9月28日から3日間、大阪南港ATCで、ステンドグラスアーティストの「根來継ぎ 展覧会」(GRATITUDE・埼玉県所沢市)が開催される。入場は無料。
器の継がれたところは「景色」と呼ばれ、世界に二つとない、唯一無二の芸術表現となっている。「景色」にはガラスを用い、今までの伝承文化を叩き、独自の視点で伝統文化としての新たな表現を目指している。初日の28日は18時から、根來継ぎ作家のひらのまり氏、中澤弘幸氏(煎茶道黄檗売茶流 先代家元)などジャンルを越えた登壇者と共にオープンニングイベントが開催される。参加費は3000円。