ブラック企業は説明の必要はないだろうが、ゆるブラック企業というのをご存じだろうか? ゆるブラック企業とは、仕事は楽だが、成長できず収入も上がらないような企業のこと。エン・ジャパン(東京)は、ユーザー5773人を対象に「ブラック企業・ゆるブラック企業」についてアンケートを実施。10月31日~11月27日の期間に調査を行った。
まず「ゆるブラック企業」という言葉を知っているか聞くと、43%が「知っている」と回答。ブラック企業ほど、ゆるブラック企業で働くことは切羽詰まった印象はないが、“ゆるブラック企業だから”という理由での転職についてどう思うか聞くと、「同意できる」と回答した人は76%(同意できる:39%、どちらかと言えば同意できる:37%)で、その比率は若い世代ほど高かった(20代:81%、30代:78%、40代以上:74%)。
では、現在勤めている会社について、ブラック・ゆるブラック・ホワイトのいずれに当てはまるかを質問すると、「ブラック企業」は32%、「ゆるブラック企業」は27%、「ホワイト企業」は13%。まだまだ、世の中にはブラック企業が多いほか、ゆるブラック企業も目立つ。業種別では、ブラック企業は「サービス」(37%)、ゆるブラック企業は「インフラ」(32%)、ホワイト企業は「IT・通信・インターネット」(24%)がそれぞれ多い。
他方、転職活動の企業選びの際、ブラック・ゆるブラック・ホワイトなど企業の情報や評判を気にするかとの問いには、74%が「気にする」と回答。これも若い世代のほうが気にする傾向があるようだ。