働き方改革の進展とともに、副業やプロボノに取り組む人が増えている様子だ。プロボノとは、職業上の知識・スキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動全般のことで、収入アップを目的とした副業とともに興味を持つ人が多い。実際、エン・ジャパン(東京)が、ユーザー4890人を対象に実施した「副業・プロボノ」についてのアンケート調査でも、そうした実態が明らかになっている。調査は6月26日~7月28日に行った。
調査によると、回答者のうち75%が副業・プロボノに「興味がある」と回答しており、そのうち、副業で働くことを希望する人は67%、プロボノで働くことを希望する人は45%だった。副業で働くことを希望する理由としては、約9割が「収入を増やしたいため」としており、副業で得たい月間収入額は「3万円~5万円未満」がボリュームゾーンとなっている。金額からみて無理なく行いたいと思う人が多い様子がうかがえる。
一方、今までに副業・プロボノの経験はあるかとの質問に対しては、22%が現在もしくは過去に副業・プロボノの経験がある(現在している:8%、過去にしていた:14%)と回答。その実施タイミングは「土日祝日」が55%で最も多く、余暇を活用している人が多い。どんな内容かについては「経験・スキルが生かせる仕事」(38%)が最も多く、副業で得ている(得ていた)月間収入額は「1万円~3万円未満」が26%で最多ゾーンとなり、希望する額よりも実際には少ない収入にとどまっている状況だ。
副業・プロボノをしたことがある人に、実施して良かったことを尋ねると、副業をした人は「副収入が得られた」(72%)、プロボノをした人は「社会貢献できた」(50%)がそれぞれ最多に。逆に、良くなかったことを聞くと、「プライベート・趣味の時間が減った」(32%)が最も多かったが、「特にない」という人も30%だった。