トルコの首都アンカラと東部の都市カルスの約1310kmを結ぶ「イースタン・エクスプレス」(ドーウ・エクスプレス)。トルコの多様な地形と特別な冬の装いに変化した東部地方の景色を楽しめる、世界でも有数の美しい鉄道路線の一つだ。今期の運行が始まった。
トルコ共和国大使館文化観光局によると、運行は3月10日までの期間限定。アンカラを出発し、クルクカレ、カイセリ、シバス、エルジンジャン、エルズルムを巡り、終着のカルスまでの約26時間におよぶ列車の旅。ルート上にある絵のように美しいアナトリアの冬景色は日本にはない種類の絶景だ。カルスはアナトリア最古の居住地の一つで、ウラルトゥ人、ペルシア人、東ローマ人、セルジューク朝、オスマン帝国、ロシア人などを受け入れてきた歴史ある土地。シルクロードを含む多くの重要な交易路の交差点だ。
「イースタン・エクスプレス」だけでなく、8つの寝台車と1つの食堂車を備えた「ツーリスティック・イースタン・エクスプレス」もある。この停車駅は29駅、「イースタン・エクスプレス」は50駅で、駅によっては2時間半から3時間停車するため、停車地で観光できるところもある。
2024年は日本との外交関係樹立100周年。これを機に、トルコ未経験ならトルコへの旅を計画してみよう。