フリーターは気楽なイメージあるけど「つらい」！？ 親と同居じゃないと厳しいかも

　気ままに生活しているイメージもあるフリーターだが、なかには就活で夢破れるなど、結果的にそうなった人もいるだろう。その生活実態はどうなのだろうか？　ジェイック（東京）がアスマークに委託して行った、20代フリーター（パート・アルバイト）225人を対象とした「生活とお金」に関するアンケート調査は、厳しいと感じられる現実があることが明らかになった。調査日は2023年12月4日～12月7日。回答者は、既婚者・学生を除いている。

　最初に「現在の平均月収」を質問すると、「わからない／答えたくない」と回答した人が27.6％で最も多く、以下「5〜10万円未満」が24.9%、「10〜15万円未満」が21.3％と続いた。とても、物価高の今のご時世、生活が成り立つとは思えないが、実際に「自分の親」と同居している人が7割近い68.8%となり、「一人暮らし」の17.2%を大きく引き離すなど、フリーターでは自活が難しい、逆の言い方をすれば、親と同居しているからフリーターでもやっていける──といった感じか。

　それでは、「自分の親」と同居と回答した人に、「家賃、食費、光熱費などの生活費を入れているか？」と質問したところ、「入れていない」が51.6%で半数以上、「入れている（月3万未満）」が25.8%、「入れている（月3～5万未満）」が16.8%、「入れている（月5～10万未満）」が5.8%となった。

　公的年金（国民年金・厚生年金）の納付状況を探ると、「納付している」が47.1％で最も多く、「わからない」の29.3%、「免除、猶予を受けている」の17.8%、「納付していない」の5.8%を上回り、アンケート結果からは、フリーターの約半数がしっかり納付している様子がうかがえた。