春闘のニュースを見ると、物価高にスライドするような格好で、給与が上昇しているようだが、パートタイマーの時給は上がっているのだろうか? ビースタイル メディア(東京)が運営する求人サイト「しゅふJOB」に掲載された求人情報の時給データから算出した2月の「平均時給」を集計した結果、パート・アルバイトの全国・全職種平均時給は1175円となり、前月比で+1円、前年同月比で+38円。一方、派遣は全国・全職種平均時給は1357円で前月比+29円、前年同月比+46円でいずれも上昇傾向にある(しゅふJOB調べ)。
ちなみに、パート・アルバイトの平均時給は、3カ月連続で過去最高を更新! 緩やかな上昇傾向が続いている。派遣の平均時給は同条件で比較可能な2020年9月以降で2番目に高かった。その主な要因は、全職種平均より時給の高い「家事・保育・習い事」カテゴリの求人数が前月比1.6倍となったことが挙げられる。特に首都圏を中心に高時給な「保育スタッフ」の求人が増えたという。
保育業界は人手不足が深刻なことから、現場の負担軽減を工夫するところが多い様子。たとえば、無資格者向けに「補助業務がメインの求人」、有資格者では、応募ハードルを下げるために「ピアノ演奏は任意制」「担任を持たなくてOK」などの求人が目立っている。