Travis Japanの七五三掛龍也と吉澤閑也がW主演するミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』が、7月3日から上演される。ケルト民話を思わせるファンタジックな世界の中で繰り広げられる笑いと恐怖と感動の物語。これまで繰り返し上演されてきた大人気作が、新たにミュージカルに生まれ変わる。
劇中で描かれる物語の世界の街に住む「カビ人間」役を演じる七五三掛と、物語の世界に迷い込む「聡」役を演じる吉澤がインタビューに応じ、役作りや作品の魅力、お互いの“意外な一面”などを語った。
-本作は2002年以来、上演を重ねている歴史ある作品ですが、ご出演の話を聞いたときは、どんな気持ちでしたか。
七五三掛 この作品のお話は、Travis Japanの1月の横浜アリーナのライブの昼公演と夜公演の合間に聞きました。久しぶりの舞台ですし、主演は初めてだったので驚きとうれしさと、いろんな感情が湧いたのですが、ライブ中だったので、わーうれしい! …でもまずは目の前のライブを頑張るぞという心境でした(笑)。“しめしず”の2人でできるのはうれしかったです。
吉澤 僕もライブの合間に聞いて、びっくりしましたし、うれしかったです。本格的にお芝居をするのが初めてなので、自分に務まるのかなという不安もありましたが、皆さんが期待する「聡」になれたらいいなと思いますし、それを超えたいとも思っています。しめはお芝居の先輩ですし、皆さんのいいところを1つでも多く吸収して成長していきたいです。
-台本を読んだ感想を教えてください。
七五三掛 くすっと笑えたり、切ない気持ちになったり、感動したり、いろんな要素がギュッと詰め込まれていて感情が目まぐるしく変わっていく物語だなと思いました。現実にはない世界観ですが、ストーリーが分かりやすくてスッと入って来ますし、どの世代の方でも楽しめる作品だなと思いました。
吉澤 最初は暗い作品なのかなというイメージもあったのですが、面白いシーンも悲しいシーンもあって、歌とダンスも楽しめますし、一瞬たりとも飽きないステージになりそうだなと思いました。物語のエンディングが感慨深いので、作品を見終えた後も、いろいろな考察が楽しめる作品だなと思います。
-お2人が演じる役柄に共感する部分や、自分と似ているなと感じるところはありますか。
七五三掛 カビ人間は自分の容姿によって街の人に嫌われたり、避けられたり、ひどい境遇に遭っているのですが、だからこそ人の痛みが分かったり、優しさやピュアさ、誰かを思う気持ちは人一倍強いのかなと思います。僕もカビ人間のように人のことを信じて思ったことを真っすぐに発言するタイプなので、そういう真っすぐな部分は似ているなと感じます。
吉澤 聡はカビ人間とは真逆の現代っ子のような感じで、好きという気持ちがうまく言えなかったり、素直になれないところが印象的なキャラクターです。僕は思ったことをすぐに言葉にするタイプなので、そこは聡と似ていないなと思いますが、聡はツッコミをしたり、笑いを起こせるキャラクターなので、そこは似ているのかなと思います。