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作物の履歴管理が可能なクニミックスクラウドの本格提供を開始 大分・国東市のくにみ農産加工

「KUNIMIX CLOUD」トップ画面

 

 バジル生産国内シェアトップのくにみ農産加工(大分県国東市)は、作物の生産者情報や収穫の日時、農薬使用など栽培方法、出荷量などを一元管理して把握できる「KUNIMIX CLOUD(クニミックスクラウド)」の本格提供をこのほど開始した。

 同システムは、契約農家が5軒しかなかった約10年前から運用を始め、現在は約100軒まで拡大。2024年3月にはサプライチェーン安定化に向けた企業と下請けの優れた協力事例に贈られる「パートナーシップ構築大賞・中小企業特別賞」を受賞した。

 リニューアルしたクニミックスクラウドでは、農家はスマートフォンで、収穫に適した時間を調べたり、収穫量を昨年と比較したりできる。くみに農産加工は生産者ごとのバジルの品質の把握や、優秀な栽培法の分析が可能で、そうした情報を契約農家と共有している。

 くにみ農産加工は「このシステムで契約農家を手助けし、限界集落と言われる国東半島の農業を守っていきたい」としている。