人材紹介・派遣事業のレックスアドバイザーズ(東京都千代田区)はこのほど、会社経営者1000人を対象とした「CFO(最高財務責任者)に関する意識調査2024」の結果を発表した。CFOに求めるスキル・能力は「財務戦略スキル」が51.2%で1位で、「経営管理スキル」(46.8%)「資金調達スキル」(36.2%)が2、3位となった。
一方で、経営者が自身に不足していると思うスキル・能力でも「財務戦略スキル」の回答が最も多く、「信頼の置けるCFOに財務戦略のかじ取りを任せたいと考える経営者が多いのでは」と分析した。
また、従業員規模1000人以上の会社経営者が、CFOに求めるスキル・能力を見ると、上位3位までは全体と同じものが並んだが、「体制構築スキル」「IR(株主・投資家向け広報)スキル」「事業戦略スキル」「内部統制・リスクマネジメントスキル」などが全体よも大幅に高い傾向が見られた。「大きい企業の経営者は『守り』の分野にとどまらず『攻め』の分野のリーダーシップも期待するようだ」と分析した。
自社のCFOにしたい人の経歴は「公認会計士」が20.1%で最多。「上場企業のCFO経験者」(18.7%)「銀行出身」(18.5%)「税理士」(17.4%)などが続いた。
「提示できる年収の上限」を問う質問では、「1000万~1200万円未満」(27.6%)「2000万~3000万円未満」(15.2%)といった回答が多かった。全体の平均額は1811万円。従業員1000人以上では平均額3180万円だった。
調査は7月23日~8月5日、インターネットで実施した。