お花見シーズンなど、喧騒となる屋外の飲酒が話題になるが、実際、世間では屋外での飲酒について、どう思っているのだろう? もう少しするとハロウィーンもある。そうした中、リクルート(東京)が運営する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、首都圏・関西圏・東海圏の20~69歳の消費者に屋外の公共の場での飲酒について、実態と賛否やその理由について調査を行った。事前調査 は6月18日~7月4日、本調査 は8月1日~8月13日に実施した。有効回答数は8016件。
まず、屋外の公共の場(公園、ビーチ、路上等)での飲酒経験の有無を聞くと、「ある」47.9%、「ない」25.6%で、「そもそもお酒は飲まない/飲めない」人も26.5%いた。飲酒する人では約65%が経験者という結果になった。
具体的な飲酒場所トップ3は、「花見、月見、ピクニックなどの場」(47.6%)、「公園、ビーチなど」(42.4%)、「旅行先の観光地」(33.3%)となるなど、身近なイベントで飲む機会が多い様子。飲酒相手トップ3は、「友人、知人と」(55.4%)、「家族、親族と」(36.6%)、「職場の人と」(26.4%)となっている。
他方、屋外の公共の場での飲酒に関しては、「反対」が計43.3%、「賛成」が計19.9%となるなど、屋外飲酒経験者が多い割に賛成は少数派となっている。飲酒者に限った集計でも、「反対」(35.9%)が「賛成」(24.6%)を上回った。
他の性年代に比べ、20・30代男性で「外での飲酒は楽しい」の割合が高いが、30~60代女性では「ゴミ等で街が汚れる」、40~60代女性では「大声など近隣に迷惑」の割合が高く、性別や世代間での考えの違いがあるようだ。