トップアスリート育成のための支援を行っている上月財団(上月景正理事長)は12月11日、東京都港区の財団事務局で、今年度の「上月スポーツ賞」受賞者と「上月スポーツ支援事業」認定者のうち9月の式典に参加できなかった、柔道のウルフ・アロン選手や卓球の平野美宇選手らの表彰式と、ゴルフの藤田創世選手らの認定式を行った。スポーツ賞は今年度から最高賞金が500万円に増額され、22選手の合計額は5300万円となった。支援事業は、小中学生が年間90万円、高校大学生には同120万円が支給される。
スポーツ賞授賞式の出席者は、柔道からパリ五輪の混合団体銀メダルメンバーのウルフ選手と、昨年の世界選手権混合団体優勝メンバーの田中龍雅、中野寛太の両選手、卓球でパリ五輪女子団体2位の平野美宇選手の計4人。ウルフ選手は「大学2年の時から10年間受けてきた上月財団のサポートあってこその僕の柔道。来年6月で現役を引退するけど、この間に培ってきたことを先の人生でいかしたい」とあいさつ。平野選手は「五輪が終わって一段落ついたけど、まだまだできることがある。これからも一つ一つ成長した姿を見せられるよう頑張る」と話した。
支援事業の認定選手は柔道の田中選手、川端倖明選手、ゴルフの藤田選手、吉永芽育選手の計4人。千葉市立本町小3年で9歳の藤田選手は「ゴルフは3歳の時から始めた。いつか米国のツアー大会に出たい」と目標を語った。栃木市立大平東小6年で12歳の吉永選手は「小学生の全国大会で優勝したい。将来の夢は五輪の金メダル」と力強く話した。