毛皮加工のネモファー(東京)は、超高齢社会を迎えて広がる終活の取り組みを受け、思い出の詰まった毛皮をテディベアへに生まれ変わらせるサービス「ファー活」を12月からスタートした。
終活の一環で、「家族に迷惑をかけないように」と生前整理に取り組む人が増えている。その中で、多くの人の困り事となるのが、「物の整理、片付け」。特に高価な物や思い入れのあるものは捨てられず、高度成長期、バブル期に毛皮を愛好した人たちが毛皮の処理に頭を悩ませているという。
作り替えサービス「ファー活」は、型の古くなった毛皮をリメイクして着られるようにするのではなく、新たな価値を持つものにアップサイクル。100年以上愛されているクマのぬいぐるみ、テディベアに生まれ変わらせる。タンスにしまい込まれるものではなく、一年中目にされ、大切にされる存在へ。子や孫に思いをつなぐ毛皮の終活だ。
テディベアは毛皮のコートに合わせたフルオーダーで、大きさは2種類。スモール(高さ約18cm)、ラージ(高さ約24cm)、個体差により若干サイズが変わる。受付は店舗で詳細を聞きながら進める。価格の目安はスモール・ラージともに10万円(税別)で、オーダーから2~3カ月程度で完成する。