カルチャー

懐かしい「冬のけしき」を鑑賞 岡山県瀬戸内市の夢二生家記念館で企画展

 雪化粧した山々や深紅のツバキ、暖かなこたつでのひととき。竹久夢二の描いたノスタルジックな冬の景色に囲まれて、ふるさとに思いをはせることができる展覧会がある。岡山県瀬戸内市にある夢二生家記念館・少年山荘で、夢二生誕140年記念 夢二生家企画展「冬のけしき」(両備文化振興財団 夢二郷土美術館 ・岡山市)がスタートした。会期は2025年2月24日まで。

 夢二生家記念館は岡山市にある夢二郷土美術館の別館で、蔵を改装した展示室がある。約20年ぶりの生家展示となる屏風「竹に雪」や「雪の風」など、ふるさとをテーマに季節を感じられる夢二の作品を展示し、姉の名を書いた窓枠も残る夢二のこども時代の部屋も公開している。また「正月の催し」にちなんで軸装「初芝居」を特別展示。手作りの伝統的正月飾りで新年を祝う。

 少年山荘では人生・デザイン・音楽をテーマに作品を展示し、写真や遺品を通して夢二の人となりを紹介。「婦人グラフ」や「セノオ楽譜〈羽衣〉」など、デザイナーとしての夢二の作品をセノオ楽譜収録の楽曲を聴きながら鑑賞できる。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。休館日は月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)。入館料(税込み)は大人600円、中高大学生250円、小学生200円。

雪の風(「婦人グラフ」第1巻第8号より」)