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地域に住み着く飼い主のいない猫の繁殖を抑え、地域住民で見守っていく「TNR」(Trap:捕獲、Neuter:不妊手術、Return:元の生息地に戻すこと)という活動がある。「ニャンニャンニャン」のごろ合わせから「猫の日」とされている2月22日を前に、クラフトビールを通じて飼い主のいない動物たちの問題について考えるきっかけにしてもらいたいと、北海道江別市のクラフトビール醸造所「ノースアイランドビール」が、限定クラフトビール「ボクらと、ネコ」を発売した。売り上げの一部を、江別市で活動している飼い主のいない犬猫専門の動物病院「モービルベットオフィス/Mobile VET Office」に寄付し、動物病院がない田舎の地域猫や、多頭飼育崩壊現場での猫の手術費用などに充ててもらう。
クラフトビール「ボクらと、ネコ」は、ぶどう、ラズベリーやブラックベリーなどベリー系の香りが強く、後からほのかにトロピカルフルーツ、松やシトラスの香りが楽しめる。甘い香りとは対照的に、クラフトビールらしい苦みもしっかり。香り豊かでありながら飲みやすく、クラフトビール初心者も飲みやすいように仕上げている。アルコール度数は6.5%。330ml瓶ビールを酒販売店で3500本の限定で販売し、たるビール600Lは全国のクラフトビール専門店でたる生提供する。
多くの動物病院がある都市部とは異なり、地方では動物病院の受け入れがない場所があり、野犬や野良猫、地域猫による繁殖拡大が問題となっているという。「Mobile VET Office」は、飼い主のいない保護猫や保護犬の保護施設や、野犬や野良猫を専門に活動する不妊去勢手術専門病院。動物病院のない田舎の地域猫や多頭飼育崩壊現場に「手術車」で赴く全国的にもまれな活動に取り組んでいる。この活動にノースアイランドビールが共感し、売り上げの一部を寄付するための限定ビール醸造に2023年から取り組んでいる。